「ひょうご味どり」の復活を軸に、良質な地鶏を育て、届ける環境作り。

City Life |シティライフ神戸版 vol.02 5月
今、良質な地鶏を生産する現場の将来が危ぶまれています。生産者の高齢化や後継者不足をはじめ、多くの生産が経営環境の悪化により、減産や廃業に追い込まれているという現状、またその影響により、農業の仕事に携わる場がないことなど、問題は山積みです。
このような状況の中、地鶏をもっと普及させようと発足したのが「関西地鶏を育てる会」。現在は兵庫県のごくわずかな地域でしか飼育されていない「ひょうご味どり」の復活を軸に、食育イベントや地鶏の販売活動などを始めました。
高校生と共に進める地鶏プロジェクト
同会の取り組みの一つが、兵庫県立播磨農業高等学校の生徒が育てた「ひょうご味どり」を販売する地鶏復活事業。事業を行うにあたり、クラウドファンディングで出資者を募ったところ、目標額をわずか5日間で達成しました。
これほど賛同者が多いのも、将来は生徒たちに生産者として地鶏を育てていってほしいという期待の現れなのでしょう。生徒たちは、ただ鶏を育てるだけの養鶏実習という事業から一歩踏み出し、自分たちの育て上げた鶏が消費者に届くまでを学びます。
ほしい人に届け、育てたい人が育てる環境を
 イベント等を通じ同会に「地鶏を購入できる場所がない、ぜひその場を作ってほしい」という意見や要望が数多く寄せられていました。代表の宮武さんは、「美味しい地鶏を食べたいと思う方が本当にたくさんいるのだと再認識するとともに、地鶏を欲しい人に届け、育てたいと思う人が育てていけるような環境を作りたいと感じました」と話します。
 同会は、2013年12月に「トリ風土研究所」として株式会社化し、ネット通販もスタートしています。おいしい地鶏が身近な食材となり、日々の食卓にも並ぶ、そんな日がくることを期待せずにはいられません。

発行元:株式会社シティライフNEW /City Life KOBE vol.02 2014.5月号

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