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鶏のトリビア:ブロイラーってなんだっけ?

Date : 2018.08.25 投稿者 Nao Umezawa
同じエサでも、50年前の4倍に
この写真、何かと言うと、同じ環境・同じエサで育てた3羽のブロイラー。カナダ・アルベルタ大学の研究によると、今のブロイラーは品種改良が進み、50年前のものに比べて4倍以上大きく育つようになったとか。これは、ブロイラーが、「より早く」「より大きく」「より少ないエサで」育つよう品種改良され続けた結果です。
「より早く、より大きく」
「ブロイラー」とは品種名ではなく、食べるために品種改良された鶏の総称。自然界の鶏が4〜5ヶ月かかって育つのに対し、ブロイラーはその半分以下、50日程度で出荷されます。ということは、エサも半分、光熱費などその他の費用も半分で済む。とっても経済的なわけです。
もちろん問題点はたくさんあります。ブロイラーは、不自然な急成長をするため、身体にいろんな異常がでます。身体を支えられなくなってしまったり、心臓が悪くなったり、歩けなくなったり。

安くなったから、みんなが食べられる
でも、そうやってこうやって開発を進めたおかげで、鶏肉が圧倒的に安くなりました。
世界中の人たちも、どんどん鶏肉を食べるようになりました。世界全体での鶏肉の生産量は、2000年に比べて2012年は1.5倍に。(*米国国務省調べ)
日本でブロイラーが生産され始めたのは、1965年ころから。もし今でもブロイラーがなくて、スーパーに並ぶのはぜんぶ地鶏・銘柄鶏だったら、「今日はお祝いだから、奮発して鶏肉の唐揚げよ!」「わーーい!!」ってな世界だったかも。
安さの理由は
ブロイラーの飼育環境に関しては、「不自然」「大量の化学物質」「工業的畜産」などさまざまな問題がささやかれています。一方で、安くてヘルシーなタンパク源としてはもはや欠かせない食材。私たちが気にせず食べている鶏肉はほぼすべて、間違いなくブロイラーです。だからこそ、どうして安いのか知っておく必要があると思います。
※画像引用元
・Vox:Chickens have gotten ridiculously large since the 1950s(2014/10/2)
URL: http://www.vox.com/xpress/2014/10/2/6875031/chickens-breeding-farming-boilers-giant
※参考資料
・三井物産戦略研究所/世界の食肉需要の動向と
飼料用穀物
URL: http://mitsui.mgssi.com/issues/report/r1405x_matsuura.pdf